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労働映画『イロイロ ぬくもりの記憶』が終了

 第51回労働映画鑑賞会が終了しました。

 9~11月は、特別企画としてアジアの労働映画を3作つづけて取り上げる予定です。第一弾の今回の鑑賞会では、“揺れる家族、さまざまな出会い”をテーマにシンガポール映画『イロイロ ぬくもりの記憶』を上映しました。

 ”シンガポール映画”をはじめて観たという方も多かったのではないかと思いますが、参加者の方から「面白かった」という声を多く聞くことができ、大変好評でした。

 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

 上映作品:イロイロ ぬくもりの記憶

    (2013年/99分/シンガポール

脚本・監督:アンソニー・チェン

はじめて見るのに、なつかしい未来   文:波多楽久

シンガポールの映画を見るのは初めてという方も多いと思うが、この作品を見ると、誰もがなんとなく「なつかしい」と感じるのではないか。主人公の少年の悪ガキぶりや、親たちが味わうサラリーマン生活の哀愁は、小津安二郎の初期の作品を連想させるし、少年とメイドさんが仲良くなっていく様子は、戦後の日本では「女中」改め「お手伝いさん」ものとして、映画やドラマでお馴染みの光景だった。

~中略~

1997年が舞台になっているのは、1984年生まれのアンソニー・チェン監督が、自身の子供の頃の体験をモチーフにしているからだという。少年が携帯型育成ゲーム「たまごっち」で遊んでいるが、日本でもほぼ同時期に大ブームが起きていた。アジア通貨危機で不況に陥った当時、監督のお父さんも失業し、4歳から12歳まで家族と一緒に暮らしてきたメイドさんは国に帰っていった。「イロイロ」とはフィリピンの地名で、メイドさんの故郷のこと。日本語の「いろいろ=多様性」ともつながることから、日本公開時のタイトルとして採用された。

             

         -労働映画百選通信№31よりー全文はこちらから

                 

<上映会の様子>

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  ~次回のご案内~

 ― 第52回労働映画鑑賞会 ー

 日  時:2018年10月11日(木)18:00~(17:45開場)

 場  所:連合会館 201会議室

【特別企画:アジア労働映画 第2弾】~そして、ミニバスは今日も行く~

上映予定作品:『忘れえぬ思い (2003年、香港、108分)

   参  加  費:無料(事前申込不要)

    お気軽にご参加ください。お待ちしております。