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盛況だった労働映画祭2018/第50回労働映画鑑賞会

労働映画祭2018/第50回労働映画鑑賞会が終了しました。

今回は、労働映画鑑賞会・第50回目の記念上映会ということで、2部構成の特別プログラムを組みました。

第一部は、2016年にカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した作品『わたしは、ダニエル・ブレイク』を上映しました。

そして、第二部は、中央大学教授・宮本太郎先生、岩波映像顧問・井坂能行さんをお招きし「働くもののの困難と福祉社会の現状をめぐる」というテーマで対話をしていただきました。

イギリスの名匠ケン・ローチ監督の最高傑作ともいわれている評価の高い作品ということもあり、たくさんの方にご来場いただきました。また、「映画は既に観たので…」と2部から参加してくださった方も多くいらっしゃり、一部二部通して、たくさんの方に興味を持っていただけるプログラムであったことを主催者として実感いたしました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

【当日の様子】

〈主催者代表挨拶:働く文化ネット 小栗啓豊代表理事

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「これからも労働映画鑑賞会を続けていきます」

 

「当法人は、働く人たちにとって困難の多いこの時代に、直接的な応援は無理としても何かできることをやろうとの思いから2013年に立上げ、丸5年が経過しました。その中の柱の一つが労働映画事業でした。何回鑑賞会が実施できるなど考えず、皆さんに集まっていただけるかなど、不安を抱えながらのスタートでしたが、この間、様々な時代、ジャンルの労働映画を上映し、今回が50作品目となりました。これも、皆様のご支援、ご協力のたまものと感謝申し上げます。」

「平成の時代は、後一年足らずで幕を下ろします。『百聞は一見如かず』、映画には、明治、大正、戦前・戦後、昭和から平成時代のリアルな映像が残され、そこで生き抜いた人々の記録があります。貴重な財産でもある労働映画を、今後とも多くの人たちに伝え、広め、見ていただく活動を続けていく考えです。」

 

〈来賓挨拶:連合 神津里季生会長〉 

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「労働映画には『不条理を許さない』というメッセージを込めた作品が多くある」と述べられ、労働映画の重要性を強く訴えていただきました。

 

 第一部 『わたしは、ダニエル・ブレイク』上映

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第二部 「働くもののの困難と福祉社会の現状をめぐる対話」

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左から、司会の鈴木さん、中央大学教授・宮本太郎先生、岩波映像顧問・井坂能行さん

(対話の内容は、改めてご紹介します。)

 

~次回のご案内~

※8月の労働映画鑑賞会はお休みです。

  ― 第51回労働映画鑑賞会 ー

 日  時:2018年9月13日(木)18時~

 場  所:連合会館201会議室

 上映作品:『イロイロ ぬくもりの記憶』

      (2013年、シンガポール映画、99分)

 参  加  費:無料(事前申込不要)