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労働映画『機関車C57』『貨物列車』が終了

 第41回労働映画鑑賞会が終了しました。

 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

  ~鉄路を支える人々~

上映作品:①『機関車C57』(1940年/モノクロ45分)(労働映画百選№10)

     ②『貨物列車』(1963年/モノクロ35分)

 

 <会場の様子>

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 1940(昭和15)年、日中戦争は行方が見えず、米欧との関係は険悪さを増し、軍部はますます先鋭化する中でも社会の日常を支える労働者は一途にその任務に邁進していた。その一端を象徴する姿が、鉄道労働の現場をみつめたこの映画「機関車C57」の中から浮かび上がる。

 現場の音を主に、音楽と言葉少ない語り、少しの字幕で展開した作品には、時局の反映はほとんど感じられず、追従するような断片も、社会に向けての宣伝臭も全くない。ただひたすら、鉄道輸送をつつがなく維持していくための作業のいろいろや、若い労働者を育成する様などをとらえて、観る側に伝えている。まさに<労働映画>に取り上げるのにふさわしい。

 この映画を製作した芸術映画社は、作品づくりの根底に、働く人間の生活の現実と生活感覚をおくという、太い基本線をもっていたという。

         井坂能行(『日本の労働映画百選』より抜粋)   

 

 

~次回のご案内~ 

 

 ー第42回労働映画鑑賞会ー

 日  時:2017年10月12日(木)18時~

 場  所:連合会館201会議室

 上映作品:①『機関車小僧』(1949年/モノクロ30分)

      ②『ポンせんべい』(1950年/モノクロ30分)

 参 加 費 :無料(事前申込不要)

 

お気軽にご参加ください。お待ちしております。