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労働映画『フツーの仕事がしたい』が終了

第37回労働映画鑑賞会が終了しました。

 今回は、「フツー」ではない労働環境に身を置く主人公が、労働組合の力を借りて、「フツーの仕事」を獲得する過程を描いたドキュメンタリー映画を上映しました。

上映後には、この映画の取材協力をされた全日本建設運輸連帯労働組合の小谷野毅書記長にお越しいただいてコメントを頂きました。またこの映画の土屋トカチ監督にもお越しいただき、映画についてのお話を伺うことが出来ました。

 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

  ~連帯を求めて、孤立を恐れず~

 上映作品:『フツーの仕事がしたい』(2008年/70分)【労働映画百選№.86】  

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      制作:映像グループ ローポジション
      監督・撮影・編集・語り:土屋トカチ
      主題歌:マーガレットズロース「ここでおどれ」
      取材協力:全日本建設運輸連帯労働組合(連帯ユニオン)                  

<連帯ユニオン・小谷野書記長>

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<映画終了後、小谷野さんにお話を頂きました。>

・運動は遅々として進まない、忸怩たる思いだ。

・観た人から良くこれはフィクションではないかと言われることがあるが、全部実話であり、暴力団が出てくるなんてことは、我々の組合運動においては今でもよくあること。

・建設運輸業界では、ゼネコンをトップに6次7次下請けは当たり前で、現場の圧倒的な人たちは下請けの人たちだ。この映画は、大会社にどうやって責任を取らせるか、何故それが必要なのか描くことを目的に作った。なぜ彼らに責任があるのか、社会的にわかってほしかった。現状の責任が元請にあるということが、映像だからこそよくわかる。ブラック企業を使っている親玉が本当のブラック企業ではないか、責任のある大元をあぶりだすのが労働運動ではないか。

<飛び入りでご参加いただいた土屋トカチ監督>

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 ~次回のご案内~
  日    時:月11日(木)18:00~(17:45開場)
  場    所:連合会館2階 201会議室(地図:http://rengokaikan.jp/access/
  参加費:無料(事前申込不要、どなたでも参加できます)
 
 ~仕事の年輪、家族の歩み~
上映作品:『新・喜びも悲しみも幾歳月』(1986年/130分)

  (【労働映画百選№29】『喜びも悲しみも幾歳月』の続編)

働く文化ネットでは、毎月第2木曜日に労働映画鑑賞会を開催しております。

お気軽にご参加ください。お待ちしております。