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第6回労働映画鑑賞会「白い朝」「ある機関助手」のご案内

第6回労働映画鑑賞会を下記の通り開催します。

 

  • 開催日:3月13日(木)18:30~20:30
  • 会場:連合会館201会議室
  • 参加費:無料(事前申込も不要)

 

高度成長の影で~ドキュメンタリストの視点


 今回は高度成長期の労働者生活、労働現場を素材としたふたつの映像詩的作品をとりあげます。このような作品が制作されるようになったことそのものが、戦後日本映画の労働にむけるまなざしの変化を象徴しているといえるでしょう。同時に、成熟に向かう戦後日本産業社会のもうひとつの姿をドキュメンタリストの視点から眺めることができます。


  ① 白い朝(29分)(1965年、にんじんくらぶ)
  ② ある機関助士(37分)(1963年、岩波映画

 

【プログラム】
18:30~18:35 作品の紹介
18:35~19:40 作品上映
19:40~20:10 意見交換(コメンテーター:労働調査協議会調査研究員・後藤嘉代さん)

 

 

白い朝 AKO--White Morning(1965年/モノクロ/35mm/29分)

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 監督:勅使河原宏
 原作・脚本:安部公房
 音楽:武満徹
 出演:入江美樹、長谷川照子、松下洋子
 製作会社:にんじんくらぶ


 日本・イタリア・フランス・カナダ4ケ国合作オムニバス映画「思春期 La fleur de l'âge」の中の日本篇として製作された安部公房原作・脚本による作品。パン工場で働く16歳の女性アコを主人公に、シネマヴェリテ風に描かれる、60年代の青春の姿。ボーイフレンドたちと過ごす休日のスケッチを主軸に、日々の工場での作業風景と生活に対する若者たちのコメントがコラージュされる。心象風景を際立たせる音楽は武満徹が担当。

 

ある機関助士(1963年/カラー/35 mm/37分)

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 スポンサー:日本国有鉄道
 製作会社:岩波映画製作所
 製作:小口禎三
 脚本・監督:土本典昭


 疾走する蒸気機関車のダイナミズム、機関助士-かま焚き-の労働をリズミカルな編集で綴る映像詩。蒸気機関車に牽引される常磐線の急行「みちのく」に乗務する機関士と機関助士の1日の物語。当時常磐線は、平まで電化され、1966年までの全線電化が予定されていた。一本の急行列車が安全に運転されるために、彼らがいかに協同して働いているか、狭い機関室で見せる機関士、機関助士の人間的なつながりが、いろいろな動作を通じて浮き彫りにされている。

 

 多数の方々のご参加をお待ち申し上げております。

 

第6回労働映画鑑賞会ご案内状のチラシはこちらです。