第35回労働映画鑑賞会が終了しました。
上映作品:『詩人の生涯』(1974年/カラー19分)【労働映画百選№57】
今回の鑑賞会では、川本喜八郎が安部公房の小説を、切り絵アニメーションで映画化した作品を上映し、労働映画百選委員でもある、共立女子大学講師の佐藤洋先生に、数本の参考上映を交えながら解説・講演いただきました。
講演では、作品の背景から、製作者の川本喜八郎の生い立ちや背景など、またディズニーから始まるアニメーションの歴史、何故切り絵なのかといった表現方法などについて解説いただき、この映画に幾重にも重なるメッセージがあることを教えていただき、一つの作品をより深く見る映画の見方を学ぶことが出来ました。
講演より:
・一見すると単純に見えるが、よく見ると複雑なこのアニメから、労働映画は意味をつくりだす営みの伝承回路である。
・1人1人の人間が世界と存在を意味づける営みが労働の根源にあり、その伝承の回路として映画は生きることができる。
<会場の様子>
~第36回のご案内~
日 時:3月9日(木) 18:00~(17:45開場)
場 所:連合会館2階 201会議室(地図:http://rengokaikan.jp/access/)
参加費:無料(事前申込不要、どなたでも参加できます)
~仕事に夢を持つ~
上映作品:『夢は牛のお医者さん』
(2014年、カラー86分)【労働映画百選№97】
働く文化ネットでは、毎月第2木曜日に労働映画鑑賞会を開催しております。
お気軽にご参加ください。お待ちしております。