第30回労働映画鑑賞会が終了しました。
7月14日(木)18:30~19:30(18:00開場)
~海の男の働く姿と思いを描く~
上映作品:『海に生きる 海洋底曳漁船の記録』(1949年/33分)
今回上映した作品は、先日発表した「日本の労働映画百選」の中のひとつで、戦後初期労働組合が作った映画の転機を代表する作品とされる『海に生きる』でした。
<会場の様子>
生きることと働くことは、どんなふうに関わっているのだろう
雨が吹き込む嵐の船を、荒波に揺られながら進む、その甲板からカメラは撮影する。どうやって撮ってるんだろう?そんなため息が出るような画面にあふれた映画である。『海に生きる』は、底引き網漁船「八島丸」と「豊島丸」が、東シナ海に漁へ出る様子を3週間あまり撮影した映画だ。
この映画は、労働組合映画協議会(労英)が海員組合と協力して製作した映画だが、組合や労働者の権利の主張は皆無である。労働組合員たちが、自分たちの働いている姿と思いを伝える映画だった。観客の人たちと自分たちが生きて働く事が、どんな風に関わっているかに思いめぐらせる映画だった。その発想には、今も心うつものがどこかにある。【佐藤 洋】
働く文化ネット(2016)『日本の労働映画百選』P.34
~第31回のご案内~
【2015年7~9月】統一テーマ:働くこと、生きること、つながること
日時:9月8日(木)18:30~(18:00開場)
場所:連合会館2階 201会議室(地図:http://rengokaikan.jp/access/)
参加費:無料(事前申込不要、どなたでも参加できます)
上映作品:未定(決まり次第、ご報告させていただきます。)
働く文化ネットでは、毎月第2木曜日に労働映画鑑賞会を開催しております。
8月はお休みで次回は9月となります。
お気軽にご参加ください。お待ちしております。