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第14回労働映画鑑賞会「何が彼女をそうさせたか」のご案内

第14回労働映画鑑賞会を下記の通り開催します。

  • 開催日:12月11日(木)18:30~20:10
  • 会 場:連合会館201会議室 (地図:http://rengokaikan.jp/access/
  • 参加費:無料(事前申込不要、どなたでも参加出来ます)

【2014年度10~12月期】統一テーマ:遠き過去より流れきたる勇気

第14回 不死鳥のごとく蘇ったブラック社会告発映画

 

上映作品:『 何が彼女をそうさせたか』(1930年、現存78分)

 10~12月期は統一テーマ「遠き過去より流れ来たる勇気」の第3弾は、長い間フィルムの所在がわからず、「幻の名作」と呼ばれてきた「傾向映画」の代表作、『何が彼女をそうさせたか』をとりあげます。昭和恐慌期のブラック社会を告発する問題作です。本作は、従来の左翼映画の常識を越えた空前のヒット作となり、浅草では異例の5週間続映という記録を作りました。斬新な映像美の世界からは、貧困の故に悲惨な流転の人生を歩む主人公に共感した多くの人々の想いも、同時に伝わってくるように思えます。多数の方々のご参加をお待ち申し上げています。 

【プログラム】

 18:30  開会
 18:30~18:40  映画の紹介
 18:40~20:00  映画上映(78 分)
 20:00~20:15  意見交換 

何が彼女をそうさせたか

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(1930年/帝国キネマ演芸/監督:鈴木重吉/出演:高津慶子/サイレント・白黒/現存78分)
 プロレタリア文学作家藤森成吉の原作を映画化。貧困に喘ぐ少女が流転の末に、人生の闇へと堕ちていく姿を描く。「傾向映画」(1929~31年頃に作られた左翼的思想内容の映画)の代表作。長い間、フィルムが紛失した「幻の名作」と思われていた。しかし、1992年に、モスクワの国立ゴス・フィルモフォンドの倉庫内に、ロシア語字幕版のフィルムが所蔵されていることが発見され、大阪芸術大学の太田米男教授たちの手によって修復・復元された。発見されたフィルムは、残念ながら冒頭部とエンディング部分が欠落していたので、復元版では原作のシナリオにもとづく解説を付加して欠落部分を補っている。

 

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 多数の方々のご参加をお待ち申し上げております。

 第14回労働映画鑑賞会ご案内状のチラシはこちらです。