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労働映画『下町の太陽』が終了

第58回労働映画鑑賞会が終了しました。

2019年5月の労働映画鑑賞会では、資生堂の石鹸工場とその周辺、機関庫・大同製鋼(現 大同特殊鋼)新小岩製鉄所が舞台の『下町の太陽』を鑑賞しました。

 

荒川の流れる下町、都電が走る高度成長期時代、ホワイトカラー・女工・日本の製造業とその当時の日本の様々な背景がちりばめられた作品でした。

下町の太陽と言う言葉は、下町に住む太陽イコール主人公の寺島町子そのものを指しているのでは?と感じさせるラストでした。

競争社会とは対照に自分の好きな仕事に従事する姿勢、結婚し従順な籠の鳥になるのか、それとも人間味溢れた人を選ぶのか、観た人の想像力をかき立てる作品でした。

 

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

次回の労働映画鑑賞会は、[労働映画祭2019・第59回労働映画鑑賞会]となり、

6月22日(土)開催です。

 

            [上映中の一コマ/主人公の町子]

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                        [上映中の一コマ]

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            [司会の鈴木さんより作品解説]    

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上映作品:『下町の太陽』

(1963年/86分/モノクロ/松竹)
下町の工場で働く寺島町子は、祖母と父、そして2人の弟と平和に暮らしていた。
町子の恋人、毛利道男は、2人の将来のスイートホームを夢みて、正社員登用試験の勉強に精を出していた。
ある日、不良っぽい青年、北良介に「君の弟を知っている」と言われた町子は、弟が良介から悪い影響を受けているのではないかと心配するが、額に汗して働く良介の姿を見て、深く感動する。その頃、道男の試験結果が発表されるのだが…。
amazonの解説より) 

 

 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

  ~次回のご案内~

 ― 労働映画祭2019・第59回労働映画鑑賞会 ー

『おじいちゃんの里帰り』

~労働力を呼んだが、来たのは人間だった~f:id:hatarakubunkanet:20190423154844j:plain 

(C)2011 - Concorde Films

 

労働映画映画祭2019は、トルコからドイツへ移住した一家が奮闘の末に生活基盤を築き、半世紀を経て再びトルコへ里帰りする姿を温かなまなざしとユーモアを交えて描いたドイツ映画、 『おじいちゃんの里帰り』(2011年、ドイツ映画、101分)を上映します。 多文化共生社会に向けて海図なき航海に乗り出しつつある日本社会にとって、 さまざまな示唆を与えてくれる作品です。

多くの方々のご来場をお待ちします。

 

 《上映予定作品》

  『おじいちゃんの里帰り』

    (2011年、ドイツ映画、101分)

       

           【対論】

           『おじいちゃんの里帰り』と多文化共生社会をめぐって

             篠田徹(早稲田大学教授)× 井坂能行(岩波映像顧問)

 

   日    時 2019年6月22日(土)(13:00開場)13:30~

   場    所 連合会館2階大会議室

   参加費 無料(事前申し込み不要、どなたでも参加できます)

 

 プログラム 13:30~13:40 主催者代表あいさつ ご来賓あいさつ

       13:40~13:45 作品解説

       13:45~15:26 映画上映

       15:26~15:40 休憩

       15:40~17:00 対論 『おじいちゃんの里帰り』と多文化共生社会をめぐって

  参  加  費:無料(事前申込不要)

    お気軽にご参加ください。お待ちしております。