第55回労働回労働映画鑑賞会が終了しました。
2019年1回目の労働映画鑑賞会では、昨年11月の労働映画鑑賞会でとりあげた劇映画『明日へ』の基となった事件“イーランド争議”を記録したドキュメンタリー映画『Weabak:外泊』を鑑賞しました。作品に記録された女性たちの建前のない、まっすぐな言葉が突き刺さるような迫力ある作品でした。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
~歌い、踊り、泣いて、笑った、500日!~
上映作品:『Weabak:外泊』(2007年/73分/韓国)
韓国映画『明日へ』の基になった事件は、2007年に起きた「イーランド争議」だ。当時のノ・ムヒョン政権が「非正規職保護法」を施工する直前に、正社員化を嫌がった会社側がレジ係などの外注(アウトソーシング)を強行した。一方的な解雇通告を突きつけられた400人余りの女性たちは、売り場占拠などで会社側に対抗。512日間(1年半近く)にわたる闘争の末、最後まで残った180人の職場復帰で和解した。
一見、平凡な「アジュンマ(おばさん)」たちが大企業を向こうに回して闘った争議は、韓国社会があらためて女性の働き方を考え直す、大きな問題提起ともなった。争議の終結までを記録したドキュメンタリー映画『外泊』(2009、キム・ミレ監督)は、店舗内に籠城することになった女性たちが、それまでは家庭の主婦として許されなかった「外泊」により、あらためて《ひとりの人間》として覚醒していく瞬間を捉えた。
-労働映画百選通信№33よりー全文はこちらから
<上映会の様子>
~次回のご案内~
― 第56回労働映画鑑賞会 ー
日 時:2019年3月14日(木)18:00~(17:45開場)
場 所:連合会館 201会議室
参 加 費:無料(事前申込不要)
~立ち上がる移民労働者たち~
上映予定作品:『オキュパイ・シャンティ~インドカレー店物語~』
(2016年、ビデオプレス、43分)
〇突然解雇を通告されたインド、バングラデシュの人たちは「労働組合」を結成
した。密着取材による迫真のドキュメンタリー
*お気軽にご参加ください。お待ちしております。