第48回労働映画鑑賞会が終了しました。
今回の鑑賞会では、“モノづくりの街のさまざまな暮し”というテーマで1987年に放送されたドキュメンタリー番組「NHK特集 蒲田・町工場物語」を上映しました。
『NHK特集 蒲田・町工場物語』(1987年5月8日放送、45分)
町工場が軒を接する町、東京・蒲田。昔から熟練した多様な技術を備え、「経済大国」日本を根底で支えてきたこの街にも、激しい経済変動の波が押し寄せていた。円高不況、失業、地価高騰など、不安の中で懸命に生きる道を求めている人々。1987年春、京浜工業地帯の一角で何が起きていたのか。東京・蒲田に生きる町工場の人々の1ヵ月をリポートした。1987年第3回文化庁芸術作品賞受。
上映終了後に、コメンテーターとしてお招きした連合(労働条件・中小労働対策局)の 藤川慎一さん(JAM出身)にお話しをしていただきました。
藤川さんからは、
- 今回の上映作品にでてくるような中小企業の町工場の現状について→ 従業員の高齢化や技能伝承が困難になっている現場が増えている
- 状況改善のためには机上の論理だけではなく労働の“現場”目線にたって今後の展開を考えていく必要がある →IT化推進等の仕組みだけを押し付けるのではなく、企業が売上利益を確保した上で生産性の向上や工場・技能の付加価値をたかめられるようなモノづくりの仕組みづくりをすすめていくべき
などのお話しをしていただきました。ご自身の経験に基づく、現場目線のお話しは非常に分かりやすく、今回の上映作品から感じられた労働現場の切実さともつながって、大変興味深い内容でした。
〈コメント後の意見交換の様子〉
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
~次回のご案内~
― 第49回労働映画鑑賞会 ー
【2018年4~6月期】統一テーマ:働くこと、生きること、つながること
~産業の崩壊と地域のきずな~
日 時:2018年6月14日(木)18時~
場 所:連合会館201会議室
上映予定作品:『-NHK特集-
《廃山~証言・北炭夕張の崩壊》』
(1984年、50分)
参 加 費:無料(事前申込不要)
お気軽にご参加ください。お待ちしております。
※7月は労働映画祭開催(7/21土)のため、第2木曜日の鑑賞会はお休みです。