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ポーランド・ワレサ氏と総評会館

 映画「ワレサ 連帯の男」が、東京・岩波ホールで上映されている(~5月30日まで)。

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 この映画は、元ポーランド大統領でノーベル平和賞受賞者のワレサ氏を描いた作品である。ポーランド北部のグダンスクの造船所で電気工として働いていたワレサ氏が造船所のストライキ指導に、その後、共産圏初の自主管理労組「連帯」の初代委員長に、過程では何度も検挙、拘束されるが…。ソ連を中心とする共産主義国家が倒れた「東欧民主化」の口火となったのがこの「連帯」の戦いであり、奥さん、家族との日々を通して人間的な面も含め描かれている素晴らしい作品である。


 当NPOが活動する連合会館は、当時のナショナルセンター「総評」の組合員カンパで1981年に建てられたもの(当時は総評会館)であるが、実は、1981年春、新築なった総評会館ワレサ氏はじめ「連帯」の代表団が訪問しているのである。


 「連帯」は1980年以降様々なレベルで日本との関わりを持っていたが、1980年11月に総評の富塚三夫事務局長が専門家とともにポーランドを訪問し、ワレサ氏を含む連帯の関係者と会合を持っている。そこで富塚三夫事務局長は「連帯」に対して様々な支援を行う準備があることを表明し、帰国後迅速に行動して翌年の5月には世界の注目の的となっていたワレサ氏を日本に招待している。当時、各地でワレサ旋風を巻き起こしたとの記録がある。

 映画の中でリーダーにとって重要なことは「いざとなったら腹をくくること、そして決めたらぶれないこと」と述べている。大衆へ語りかける時の言葉の大切さも伝わってくる。音楽は当時のロックミュージックが使われ、歌詞も含めてリアリティーがあって見事である。

 

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(小栗)