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労働映画『NHK特集 廃山~証言・北炭夕張の崩壊~』が終了

 第49回労働映画鑑賞会が終了しました。

 今回の鑑賞会では、“産業の崩壊と地域のきずな”というテーマで1984年に放送されたドキュメンタリー番組「NHK特集 廃山~証言・北炭夕張の崩壊~」を上映しました。

【上映作品の基礎情報】

『廃山 ~証言・北炭夕張の崩壊~』 1984年2月20日放送 50分

・制作:NHK札幌放送局

・構成:河本哲也・倉見芳和・小島伸夫

・語り:穴水重雄

100年間にわたって石炭を産出してきた北海道・夕張の谷は、1983年秋、最後のとりで夕張新鉱を失い廃山となった。最新鋭の設備をもち日産5千トンの出炭計画を掲げたこの巨大なビルド鉱が、なぜわずか8年崩壊したのか。元北炭会長・荻原吉太郎氏らの証言を軸に、1981年10月、93人の命を奪った事故に至る北炭夕張の構図に迫る。

第21回ギャラクシー賞(1983年度)選奨受賞。 

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 上映終了後に、司会の鈴木さんより、夕張炭鉱が閉山にいたるまでの過程や”夕張市”について、資料をもとに解説していただきました。

 意見交換では、参加者の方(長年にわたり夕張炭鉱を現場で取材されたカメラマンの方や、研究者の方)より、作品中の実際の現場がどのような状況であったかの解説や現在の夕張市のリアルな状況についてお話ししていただき、非常に活発な意見交換の場となりました。 

〈コメント後の意見交換の様子〉

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 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

  ~次回のご案内~

 ― 労働映画祭2018・第50回労働映画鑑賞会 ー

   ~働くものの困難と福祉社会の現状をめぐって~

 日  時:2018年7月21日(土)13時30分~(開場13時)

 ※7月は、通常の労働映画鑑賞会(第2木曜開催)をお休みします。

 場  所:連合会館 大会議室

 上映予定作品:わたしは、ダニエル・ブレイク

 (2016年、イギリス・フランス・ベルギー合作映画、カラー、100分)

 

 プログラム 13:30~13:40 主催者代表あいさつ ご来賓あいさつ

       13:40~13:50 作品解説

       13:50~15:30 映画上映

       15:30~15:40 休憩

       15:40~17:00 働くものの困難と福祉社会の現状をめぐる対話

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  参  加  費:無料(事前申込不要)

    お気軽にご参加ください。お待ちしております。

 

※通常の次回労働映画鑑賞会(第2木曜)は、9/13(木)開催です。8月はお休みです。

「労働映画百選通信」第29号配信

「労働映画百選通信」第29号が配信されました。是非ご覧ください。

<内容> 

①労働映画祭2018 

 開催日:2018年7月21日(土)13:30~17:00

 ~働くものの困難と福祉社会の現状をめぐって~ 

 上映作品わたしは、ダニエル・ブレイク  

       (2016年/100分/イギリス=フランス=ベルギー)  

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※第2木曜開催の「労働映画鑑賞会」を7月はお休みします。次回は9月13日(木)

 

②日本の労働映画百選 労働映画事業スペシャルサイト

 

③7/1~9/8ラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映「戦後独立プロのあゆみ-力強く」

           f:id:hatarakubunkanet:20180615153744p:plain

 

④「日本労働映画の百年」報告書が完成

 

⑤【作品ガイド】日本の「労働CM」を発掘してみる

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森永製菓CM「やっぱり森永ね」(1954)      NTTポケットベルCM(1989)

 

⑦【上映情報】労働映画列島!6~7月

     

ワークルール検定 5年間で約8千名が受験

 6月10日、「ワークルール検定2018春・初級」(主催:一般社団法人日本ワークルー

ル検定協会)が全国で開催され、初級検定に662名(札幌市・江差町新ひだか町

福島市さいたま市、東京都、静岡市和歌山市山口市宮崎市)、中級検定に

250名(札幌・東京・静岡・大阪・福岡)の方々が挑戦されました。

 当NPO法人は、2013年の第1回検定以降、運営団体の一つとして参画してきましたが、この5年間の検定受検者は全国合計で7,862名になりました。

 受検者のアンケート結果によると、受検の動機は「ワークルールの知識を得るため」

が圧倒的ですが、「職場の様々なトラブルがあり、その対処方を学ぶため」と答えた

方もかなりおり、現にトラブルが職場で広がっていることがうかがえます。

 これまでの周知活動が、主に労働団体(連合本部・地方連合会)を通じて行われてき

たこともあり、使用者・管理者の受検割合は、まだまだ少ないのが現状です。コンプ

ライアンス~法令を守り、働き甲斐のある、働きやすい職場を確保するため、すそ野

を使用者や管理者に拡げていくことが課題となっているといえます。

 

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   「ワークルール検定2018・東京会場」(千代田区の連合会館大会議室)

 

6月労働判例研究会のご案内

当法人が後援する日本労働弁護団主催の「労働判例研究会」のご案内です。
労働組合の役員・書記・組合員や組合関係者(労働審判員、労働委員会の参与委員など)の皆さまのご参加を期待しています。

<第116回労働判例研究会のご案内>

 ◆日時:2018年6月11日(月)18時~20時

 ◆会場:連合会館4階401会議室

(地図:http://rengokaikan.jp/access/

 ◆報告者・報告判例

1.松井 良和 氏(連合総合生活開発研究所 研究員)

○ハマキョウレックス事件・最判平30.6.1裁判所ウェブサイト

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/784/087784_hanrei.pdf

~無期雇用労働者と有期雇用労働者の諸手当の処遇格差につき、労働契約法20条に基づき不合理性を判断した事例~

 

2.鈴木 悠太 弁護士(日本労働弁護団会員)

東京電力パワーグリッド事件・東京地判平成29.11.30労経速2337号3頁

~主治医の見解を採用せず、傷病休職の期間満了による雇用契約の終了を認めた事例~

 

 

◆主 催:日本労働弁護団

◆後 援:NPO法人働く文化ネット

 

◆今後の予定

・7月9日(月)

・9月10日(月)

・10月22日(月)

第49回労働映画鑑賞会のご案内

第49回労働映画鑑賞会を下記の通り開催します。

  • 開催日:2018年6月14日(木)18:00~ (17:45開場)
  • 会 場:連合会館2階 201会議室 (地図:http://rengokaikan.jp/access/
  • 参加費:無料(事前申込不要、どなたでも参加出来ます)

 第49回 ~産業の崩壊と地域のきずな~

上映作品:『NHK特集 廃山~証言・北炭夕張の崩壊~

     (1984年2月20日放送、カラー、50分)

 2018年4~6月期は、「働くこと、生きること、つながること」を統一テーマにプログラムを組んでいます。6月の鑑賞会では、炭鉱の街夕張の産業基盤喪失と地域的衰退の端緒となった北炭夕張新鉱崩壊の構図に迫るドキュメンタリー『NHK特集 廃山~証言・北炭夕張の崩壊~』を上映します。ぜひ多くの方々に鑑賞していただきたいと思います。ご来場をお待ちしております。

 なお、今回の映画上映にあたっては、労働政策研究・研修機構(JILPT)のご協力により、労働図書館所蔵の映像資料をお借りしました。

 

【プログラム】18:00  簡単な作品紹介の後、映画上映

       18:55  コメント:自治労総合政治政策局長 石上千博氏

       19:20  意見交換

       19:40  閉会

 

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第49回労働映画鑑賞会ご案内のチラシはこちらです。

※7月は労働映画祭開催(7/21土)のため、第2木曜日の鑑賞会はお休みです。

7月開催の労働働映画祭ご案内のチラシはこちらです。

 

「労働映画百選通信」第28号配信

「労働映画百選通信」第28号が配信されました。是非ご覧ください。

<内容> 

①第49回 労働映画鑑賞会のご案内 

 6月14日(木)18:00~

 ~産業の崩壊と地域のきずな~ 

 上映作品NHK特集 廃山 証言・北炭夕張の崩壊ー  

       (1984年2月20日放送 50分)

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②労働映画祭2018 7月21日(土)13:30~16:30 

上映作品『わたしはダニエル・ブレイク』(2016/100分/イギリス)

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③日本の労働映画百選 労働映画事業スペシャルサイト

 

④『白雪先生と子供たち』上映案内 6/15~17 鎌倉市川喜多映画記念館

 

⑤「日本労働映画の百年」報告書が完成

 

⑥【上映情報】労働映画列島!5~6月

 

⑦【作品ガイド】2018年春の「労働ドラマ」特集

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    ヘッドハンター(テレビ東京)        宮本から君へ(テレビ東京

                     

 ⑧【労働映画のスターたち】第32回「市原 悦子」    f:id:hatarakubunkanet:20180523142148p:plain f:id:hatarakubunkanet:20180523142206p:plain

      青春の殺人者(1976)                                     しゃぼん玉(2017)
          

            

労働映画『NHK特集 蒲田・町工場物語』が終了

 第48回労働映画鑑賞会が終了しました。

 今回の鑑賞会では、“モノづくりの街のさまざまな暮し”というテーマで1987年に放送されたドキュメンタリー番組「NHK特集 蒲田・町工場物語」を上映しました。

『NHK特集 蒲田・町工場物語』(1987年5月8日放送、45分)

 町工場が軒を接する町、東京・蒲田。昔から熟練した多様な技術を備え、「経済大国」日本を根底で支えてきたこの街にも、激しい経済変動の波が押し寄せていた。円高不況、失業、地価高騰など、不安の中で懸命に生きる道を求めている人々。1987年春、京浜工業地帯の一角で何が起きていたのか。東京・蒲田に生きる町工場の人々の1ヵ月をリポートした。1987年第3回文化庁芸術作品賞受。

                    (NHK アーカイブスより) 

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 上映終了後に、コメンテーターとしてお招きした連合(労働条件・中小労働対策局)の 藤川慎一さん(JAM出身)にお話しをしていただきました。

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 藤川さんからは、

  • 今回の上映作品にでてくるような中小企業の町工場の現状について→ 従業員の高齢化や技能伝承が困難になっている現場が増えている
  • 状況改善のためには机上の論理だけではなく労働の“現場”目線にたって今後の展開を考えていく必要がある →IT化推進等の仕組みだけを押し付けるのではなく、企業が売上利益を確保した上で生産性の向上や工場・技能の付加価値をたかめられるようなモノづくりの仕組みづくりをすすめていくべき

などのお話しをしていただきました。ご自身の経験に基づく、現場目線のお話しは非常に分かりやすく、今回の上映作品から感じられた労働現場の切実さともつながって、大変興味深い内容でした。

 

〈コメント後の意見交換の様子〉

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 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

  ~次回のご案内~

 ― 第49回労働映画鑑賞会 ー

  【2018年4~6月期】統一テーマ:働くこと、生きること、つながること

 ~産業の崩壊と地域のきずな~

 日  時:2018年6月14日(木)18時~

 場  所:連合会館201会議室

 上映予定作品:NHK特集-

        《廃山~証言・北炭夕張の崩壊》

         (1984年、50分)

 

  参  加  費:無料(事前申込不要)

    お気軽にご参加ください。お待ちしております。

 ※7月は労働映画祭開催(7/21土)のため、第2木曜日の鑑賞会はお休みです。